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超初心者向け!着岸時の操船方法 最終回

超初心者向け着岸時の操船方法の最終回は、櫛形に並んだ
桟橋に向かって、直角に曲がって着岸させる方法です。

***ご注意!*********************************************
この「超初心者向け着岸時の操船方法」は、一素人である
私が自己の経験に基づいて書いたものです。この内容を
実践するに当たっては、くれぐれも自己責任でお願いする
とともに、基本的には「インストラクターもしくは経験豊富な
船長」から実地に教わる事が大原則であることをご理解いた
だいたうえで、お読み下さい。
********************************************************

①超初心者向け着岸方法 ~無理はしない!~
 この着岸方法は、かなり正確なボートコントロールを
必要とするため、超初心者にとって一番の難関だと思う。
しかし、海上係留のマリーナはほとんどこの形態の着岸に
なる。それなのに、教習ではこのようなシチュエーション
での着岸は教えない。どうなっているんだろう? 
 ボートオーナーでない限り、実はあまりこのようなシチ
ュエーションで着岸させることは少ないと思う。しかし、
私が所属しているマリンクラブのホームマリーナはこの着
岸方法が必須となるので、できないと非常に苦労すること
になる。一度、マリーナでボートを購入して間もないと
思われる新米船長が、着岸させようとしていきなり暴走
しだして船がグルグル回り始め、あげくに桟橋に船首を
ぶつけて乗り上げる、という事故を目撃したことがある。
クルマでも、狭い隙間に一発で突っ込むのは慣れないと
難しい。まして低速で舵利きの悪い船なら、なおさら
困難となる。
 この着岸で一番良い方法は、とにかく使える水域を一杯
使って大回りして向きを変え、あとは直進してコースを
微調整しながら桟橋に船を突っ込むこと。ところが、大
抵のマリーナは、大回りしようと思っても使える水域が
狭いことが多いので、あまりこの方法は使えない。
 そこで、私がマリーナのハーバーマスターから教わった
方法を書こうと思う。この方法の基本は、「格好をつけ
ない、無理をしない!」ということ。それでは、下の
イラストを見ながら解説しよう。着岸前の準備として、
船首付近にフェンダーを多めにセットしておこう。

ship5

  ①目標桟橋の1~2艇身ほど手前でほとんど停止
   するぐらいまで減速し、舵を右に大きく切る。
   第2回目の「低速で舵を利かすには?」を参考に、
   シフトを前進に入れて少しエンジンを吹かして
   船の頭を回し始める。
  ②桟橋に対して45度ぐらいになったら、舵を
   中央に戻し、船首を桟橋の間に突っ込むように
   して停船させる。
  ③その状態で同乗者に桟橋にロープを持って飛び
   移ってもらい、あとは人力で船を引っ張り込む。

 これだとできそうでしょ? 仮に桟橋ではなくて、
櫛形に並んだ船の間に突っ込む場合も基本的に同じで、
船と船の間に船首を突っ込み(くれぐれも、ぶつけな
いように…)、同乗者に隣の船を捕まえてもらって、
あとは人力で向きを変える。
 あまり格好の良い方法ではないけれど、超初心者は
これで十分なのだ。決して、無理に突っ込もうとしては
ならない。

②それでも、自力で着岸させたいなら…
 必ず、同乗者のサポートを得られる状況で練習して
ください。人それぞれ、いろんなやり方があると思い
ますが、私は下のイラストのように、「その場で回頭」
させる方法を応用しています。

ship6

  ①目標桟橋の1~2艇身ほど手前でほとんど停止
   するぐらいまで減速し、舵を右に大きく切る。
   第2回目の「低速で舵を利かすには?」を参考に、
   シフトを前進に入れて少しエンジンを吹かして
   船の頭を回し始める。
  ②回頭の様子を観察し、切り返す必要がなければ、
   そのままシフトを前進・最スローで桟橋に入って
   いく。切り返す必要があったら、舵を左に切り、
   シフトを後進に入れて一瞬だけエンジンを吹かす。
  ③桟橋とほぼ平行になったら、着岸完了。


4回に渡って連載した「超初心者向け着岸方法」も、これで
終わりとさせていただきます。いかがでしたか? 試験に合格
しただけのペーパー船長にとって、最低限、知っておいた方が
いいのに、教習で教わらなかった内容を中心に書いてみました。
もちろん、ここに書いた内容だけではまだまだ不十分ですので、
これらを頭に入れたうえで、技量向上に努めてください。まあ、
ベテランの方から見れば「違うよ~」と思われる部分もあるかと
思いますが、少なくとも、超初心者が持っている着岸時の不安
は、かなり軽減できるのではないかと思います。

それでは、お付き合い、ありがとうございました。
Bon Voyage !!
超初心者向け操船方法 | 投稿者 bay_breeze 22:27 | コメント(0)| トラックバック(0)

超初心者向け!着岸時の操船方法 その3

「超初心者向け!着岸時の操船方法」
第3回目の今日は、桟橋に横付けするときの基本です。

***ご注意!*********************************************
この「超初心者向け着岸時の操船方法」は、一素人である
私が自己の経験に基づいて書いたものです。この内容を
実践するに当たっては、くれぐれも自己責任でお願いする
とともに、基本的には「インストラクターもしくは経験豊富な
船長」から実地に教わる事が大原則であることをご理解いた
だいたうえで、お読み下さい。
********************************************************

①桟橋に横付けしましょう(左舷着岸)
 教習でも教わったと思うが、桟橋に横付けする着岸方法
について考える。免許スクールの教習では、たぶん、次の
ように教わったのではないかと思う。「桟橋の手前、1艇
身ぐらいでシフトをニュートラルにし、舵を右一杯に切っ
て船を桟橋と平行にする。平行になったら、後進に入れて
止める」
 実際問題として、この方法で良いと思うが、私の感覚で
は、逆にこの方法だと非常に難しいと思う。前回でも書い
たが、ニュートラルでしかも微速だと、舵利きが非常に悪
い。舵を右に切るタイミングを誤ると、桟橋とうまく平行
にならないばかりか、行き足を止めようとして後進をかけ
ると、船尾がますます桟橋から離れてしまう(第1回目の
話を思い出してください)。
 教習で習った方法より、これから書く方法がタイミング
もつかみやすくて簡単ではないかと思う。両方試してみて、
自分のやりやすい方で操船すればよい。
 下のイラストを見ながら、解説していこう。

ship4

 ①桟橋と30度ぐらいの角度を保ってアプローチ。この
  とき、速度は最スローで。基本的にはシフト中立で、
  止まりそうになったら前進に入れる、という動作を
  繰り返す。
 ②船首が桟橋に近づいてきたら、舵を左(桟橋側)に
  切る。その後、シフトを後進に入れ、ブレーキをか
  けるつもりで少し吹かす。第1回目で解説したとおり、
  前進速度が残っていても船は右に回り始めて船尾が
  桟橋に寄っていく。
 ③行き足が止まり、船尾が完全に桟橋に寄ったら、着岸
  終了。

 船首がどこまで桟橋に近づいたときに、舵を桟橋側に
切って後進に入れるか、どの程度、舵を切ればよいか、
などはボートによって異なるので一概に言えないが、私は
できるだけ船首を桟橋に近づけておいて、一気に船尾を
寄せるようにしている。
 この方法のコツは、②の段階で無理に桟橋と平行にし
ようと思わず、とりあえず舵を桟橋側に切っておいて、
あとはブレーキをかけるつもりで後進に入れる、という
こと。そうすれば、意外とあっさり着岸が決まる。仮に
船が桟橋と平行にならなかった場合、無理する必要は
ない。そのまま船首を桟橋に寄せ、そこから同乗者に
桟橋にロープを持って飛び移ってもらい、あとは人力で
着岸を完了させる。
 桟橋に他船がいないからといって、桟橋へ角度をつけずに
直線進入するのは、初心者はやってはいけない。不意に
風潮流の影響を受けたら、桟橋にぶつけてしまう危険がある。


②応用編 着岸場所が狭いとき(または、桟橋からの風が強いとき)
 これは①の応用で、車で言えば縦列駐車、ということに
なるだろうか。でも、もし同乗者がいれば、車の縦列駐車
よりも易しいと思う。これも、イラストで説明していく。

ship7

 ①基本は先ほどと同じだが、桟橋との角度を45度以上に
  してアプローチする。
 ②桟橋と角度をつけたまま、前の船に当てない位置で
  止めるように後進をかける。

 以上、おしまい。この状態で同乗者に船首からロープを
持って桟橋に飛び移ってもらい、とりあえず船首の舫を
しっかりとる。それから舵を右一杯に切り、シフトを前進に
入れると船尾は桟橋に寄って行くので、後ろの船に当たら
ないことを確認しながら、船尾を寄せる。
 もちろん、イラストにもあるとおり、②の状態で舵を
思い切り桟橋側に切り、後進に入れてブォン!と吹かせば
自力で着岸できるが、タイミングを誤ると他船にぶつけて
しまう。超初心者は、無理に自力で桟橋と平行にしようと
させず、必ず、同乗者の協力で着岸させること。もし一人
で乗っている場合は…なんて考えないこと。超初心者は、
必ず誰かに乗ってもらおう。

これで、第3回目を終わりにします。次は、マリーナの
海上繋留によくある、櫛型に並んだ桟橋に、直角に曲がっ
て着岸する方法を書きます。それで最終回とします。
超初心者向け操船方法 | 投稿者 bay_breeze 22:50 | コメント(0)| トラックバック(0)

超初心者向け!着岸時の操船方法 その2

超初心者向け操船方法の2回目です。

***ご注意!*********************************************
この「超初心者向け着岸時の操船方法」は、一素人である
私が自己の経験に基づいて書いたものです。この内容を
実践するに当たっては、くれぐれも自己責任でお願いする
とともに、基本的には「インストラクターもしくは経験豊富な
船長」から実地に教わる事が大原則であることをご理解いた
だいたうえで、お読み下さい。
********************************************************

①低速で舵を利かせるには?
 着岸時に桟橋にアプローチするとき、超初心者にありがち
なのが「スピードの出しすぎ」である。船というのは、何か
あっても急に回避できないので、他船や桟橋などの障害物が
多いマリーナ内では、微速で航行するのが大原則。で、ベテ
ランから教えられるのが、「最スローで走るように」、要す
るにスロットルを前進に入れ、クラッチが繋がって「カツン」
というところ、いわゆるアイドリングスピードで走れという
こと。私が教えてもらったのは、スロットルはニュートラル
にして基本的に惰性で航行し、止まりそうになったら、コツ
ンと前進に入れて少し勢いをつけ、すぐにまたニュートラルに
戻す、という方法。
 船で一番厄介なのが、低速で舵がほとんど利かない、
ということ。最スローでは、超初心者にとっては保針すら
困難な状況。だから、ついついスピードを出して舵利きが
良い状態を保とうとしてしまう。
 さて、次のような状況を想定しよう。マリーナ内を最スロー
で航行中、右に90度曲がったところに帰り着く桟橋がある。
そこで、舵を大きく右に切ったものの、我がボートは緩慢に
しか反応しない。うう、全然曲がりきれそうにない。さて、
どうしたものか。
 このときに有効な方法が、「エンジンを一瞬、大きく
吹かす」ということ。あくまで「一瞬」ですよ、吹かすのは。
舵を大きく切っていれば、エンジンを吹かしても前進する
方向ではなく、むしろ船の頭を回す方向に作用する。頭が
クルッと回り始めたら、すかさずエンジンをアイドリングに
戻す。これで、最スローでも舵を利かす事ができるのだ。
それでも曲がりきれそうになかったら、諦めて後進に入れて
船の行き足を止めて切り返しをしよう。覚えてますか?
切り返しで後進に入れるときは、まず最初に「舵を中央に
戻す」ですよ。後進に入れるのは、それから。
 そういう操船方法があるので、例えば同乗者に舳先に
立ってもらって、桟橋に乗り移るために待機してもらって
いる場合は、必ず手すりなどにつかまっておくように指示
しておこう。さもないと、エンジンを吹かしたときに、
おとっと~、となって最悪、海にドボン!となってしまう。

②教習では教えてくれなかった「その場で回頭」
 旧一級免許では、確か「その場で回頭」の試験項目が
あったと思うが、制度改正でトン数制限が無くなった
現在、この項目は姿を消してしまった。旧制度でも、
5トン未満限定の免許では、もともとこの項目はないから、
ひょっとしたら知らない人もいるかもしれない。現に
私は、教習では教わらなかった。
 離着岸時では、意外と狭い場所でクルリと向きを変え
ないといけない場合がある。そんなとき、この方法を
知っておくと便利である。右回りを例に、下のイラスト
で解説しよう。

ship3

  ①まず舵を右一杯に切って、シフトを前進に入れて
   エンジンを一瞬、吹かす。
  ②45度くらい回ったら、今度は急いで舵を左一杯に
   切って、今度はシフトを後進に入れて吹かす。
  ③あとは①と②の繰り返し。

これは慣れると意外と簡単で、しかも使いこなせれば
狭い場所で非常に役に立つ。ただし風が強い時は、
その場で回っているつもりでも流されていくので、
注意する必要がある。

はい、第2回目はこれでおしまい。次はいよいよ、桟橋に
横付け着岸する基本を書きます。といっても、難しいもの
ではありません。
超初心者向け操船方法 | 投稿者 bay_breeze 21:19 | コメント(0)| トラックバック(0)

超初心者向け!着岸時の操船方法 その1

アクセスログで検索ワードをキーに解析してみると、意外と多い
のが「ボート 着岸 操船方法」という検索で、こちらにたどり
着いたというお客様。クルージング日記で、何度かそういう言葉
を使ったのでヒットしたのだと思うが、ボート趣味の入門の方で、
着岸で苦労している人が多いのだな、と改めて感じた。

ボート雑誌や書籍は数多くあるが、ほとんどはボートオーナー
向けに豪華なクルーザーを紹介している記事が多く、入門者向け
に操船方法を解説している記事はほとんど見かけない。そうかと
言って、免許スクールの教習だけでは実践でほとんど役に立た
ない。周囲にベテラン船長がいて教えてもらうとか、資金力の
ある人はいきなりマイボートを買ってマリーナから個人レッス
ンを受けるとか方法はあるのだろうが、そうでない場合は、独
学に頼らざるを得ないのに、それを知る方法がほとんどない。
ボート趣味というのは、入門者には非常に敷居の高い趣味である。

私の操船技術も発展途上であることは間違いないが、少なくとも
「超初心者状態」というのは脱したと思っている。そんな私の
苦労をもとに、免許を取得してから一度も乗った事が無い、ある
いは、何度か乗ったが、着岸に不安がある、という人向けに、何
回かに分けて超初心者向けの着岸時の操船方法を解説したいと思
う。あくまで自己流なので、一般的でない部分があった場合は
ご容赦願いたい。それと、超初心者向けということで、そういう
人が乗るであろうと思われる20~24フィートクラスの船外機
艇を前提に話を進める。あと、プロペラ後流の影響については、
このクラスの船では修正が容易なこと、いろんなところで情報を
得る事ができるので、ここでは敢えて触れない。

それでは、第1回の今日は、①意外と気づいていないこと
②舵を右(又は左)に切っても、船首は左(又は右)を向く?
の2題を書いていこう。

***ご注意!*********************************************
この「超初心者向け着岸時の操船方法」は、一素人である
私が自己の経験に基づいて書いたものです。この内容を
実践するに当たっては、くれぐれも自己責任でお願いする
とともに、基本的には「インストラクターもしくは経験豊富な
船長」から実地に教わる事が大原則であることをご理解いた
だいたうえで、お読み下さい。
********************************************************

①意外と気づいていないこと
 まず最初は、基本的な事項から。といっても大層なことでは
なく、「常に舵角を確認しよう」ということ。例えば離岸する
とき、大抵は後進離岸だと思うが、このとき、舵が中央になって
いなくて、船が動き出してから慌てる人が多い。船外機艇では、
船外機を見れば舵角がわかるので、何かアクションを起こすと
きは、必ず後ろを振り返って舵角を確認しよう。

②舵を右(又は左)に切っても、船首は左(又は右)を向く?
 これが超初心者にとって、一番頭が混乱するところである。
しかしこれを理解すると、着岸時の操船方法について一気に
理解が深まる。わかりやすくするために、車と対比してみる。
 車で時速50kmで前進しているとする。現実では絶対に
あり得ないが、仮にこの状態でギアをバックに入れたとする。
車はスピードが落ちてくるが、まだ前進している。このとき、
ハンドルを右に切ったら、車はどちらを向くだろうか? 答えは
簡単、右を向くだろう。そのまま減速して、やがてバックし始
めたとき、ようやく車は左を向く。え? なんで左を向くかって?
ハンドルを右に切ってバックすると、車の頭は左へ回り始める
でしょ。
 同じことをボートでやったらどうなるか。船のブレーキは
プロペラを逆転させることなので、これはありえない話では
ない。前進中にギアを後進に入れ、舵を右に切る。船の場合、
前進速度が残っていても、船首は右ではなくて左へ回り始める。
ship1

 車と違い、船、特に船外機艇の場合は、舵が向いた方向へ
船尾が引っ張られる動きをするため、このような現象が起こる
のだ。だから前進時に限らず、後進時でも同じ事が起きる。
 この現象を感覚として体で覚えていないため、超初心者には
厄介なのだ。例えば、桟橋へ右に直角に曲がって着岸する場合
を想定する。ここぞと思って舵を右に切る。しかし、うまく
曲がれそうにないので、ギアを後進に入れてブレーキをかけ、
車で言うところの「切り返し」をやろうとする。このとき、
船の行き足を止めたい一心で舵を右に切ったまま後進に入れ
てしまうと、下のイラストのようになってしまう。
ship2

 このとき、正しい操船方法は「一度舵を中央に戻してから
後進に入れる」ということになる。超初心者の方は、まずこの
現象をしっかりと体に覚え込ませてほしい。この現象をうまく
利用する事が、着岸時の舵操作のミソになるのだ。

とりあえず、第1回目はこれで終了。2回目は、また気が向いた
ときにでも。
超初心者向け操船方法 | 投稿者 bay_breeze 22:56 | コメント(2)| トラックバック(0)
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